Love Trap

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 ◆◆◆  バタンと大きな音がして扉が開く。そこから爽やかな風が吹き抜けていった。  少し重い扉をまた閉じて、私は屋上へ出る。 「やっほー。なんか段々タイム上がっていってるんじゃない?」  屋上のフェンスにもたれ、鷹藤君が笑って手を振っている。 「タイム?」 「鷹藤蓮捜索にかかった時間」  あっけらかんとした顔でそんなことを言われたものだから、力が抜けそうになった。  一体何を考えてるんだか……。 「もっと工夫しないとなぁ……」 「あのね、前から言ってるけど、どうしていつも授業ほったらかしてどっか行っちゃうの?」  若干イラッとしていたけれど、極力表に出さないようにする。  ここでぎゃんぎゃん喚いても、全く意味がない。先生に怒られても全く気にしないのだから、私が怒ったところで気にするとも思えない。
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