実家

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実家

私は久しぶりにお盆休みで実家に帰ってきた。 新幹線や電車、バスを乗り継いで着いた地元は、相変わず変化はなかった。 都会というより田舎という印象が強いとこだった。 でも私はそんな地元が別に嫌いではなかった。 地元に就職しても良かったのだが、何度面接しても落ち続けた。 良いところまでいっても、結局最後は私より他の人が選ばれた。 半ばやけくそになりながら、地元から離れた会社を受けてみると奇跡的に内定をもらうことができた。 通算20回目の面接だった。 そこが、現在私が働いている会社だ。 地元から離れて就職するのは少しばかり残念だったけど、ようやく内定がもらえた会社だから働くことにした。 実際に働いてみると、待遇も良いし人間関係も良好で非の打ち所のないホワイトな会社だ。 本当に内定をもらえて良かったと感謝している。 自分の好きなことで、得意なことが仕事にできてよかった。 ガラガラッ 「ただいまー」 やっぱり家の中は何も変わってないな。家具の配置もなにもかも。 「おかえり。ちゃんと元気にして、ご飯食べとった?」 「言わなくてもちゃんと病気もせず、ごはんもしっかり食べてたよ。お母さんも元気そうで良かった」     
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