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その日を機に、僕は風呂にハマりだした。
今では色々な温泉の素を入れたり、バスグッズを揃えたりと、風呂の時間が至福のひと時となっている。
それは相棒も同じ。
「おーい、ダンゴ! お前の大好きな風呂の時間だぞー!」
あの日から、風呂と言えば大喜びで飛んで来る。
俺を風呂好きにした張本人……いや、張本犬か。
結局、情が移って手離せなくなった。
コイツの為に、ペット厳禁のアパートから実家へと戻った僕。
通勤が多少面倒にはなったが……まあ、元々通えない距離ではなかった。
実家は至れり尽くせりだし、風呂も広い。
今日も家へ帰れば、一日の疲れを癒やしてくれる風呂と愛犬が待っている。
これって最高の幸せだと思わないか?
~終~
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