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「なぁんであんなにかっこいい生き物が、世の中に存在するかな!ねっ、侑己」
「……男の俺に同意を求められても」
「は~あぁ、一緒にデートしてみたい!
映画とか水族館とか行ってみたい。
手とか繋いじゃったりして!」
「出たよ、菜美の妄想癖」
定位置、私の右隣で、侑己は呆れた溜め息をつく。これもお決まりだ。
「たっくん先輩、もし恋人になったら、焼きもちやきかなぁ?それとも放置するタイプ?」
「知らね」
「私は束縛されても平気!むしろたっくん先輩になら、束縛されるのが本望かも」
「どうでもいい」
「ちょっと侑己、真面目に聞いてよね。
たっくん先輩に少しでも近付くために、サッカー部にまで入ったんだから!」
「そんなヨコシマな理由でマネージャーなんて。選手もいい迷惑だな」
「何ゆってんの。そういうもんでしょ?恋愛って」
「くっだらね」
「はぁ!?」
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