いいんだよ。

2/15
7人が本棚に入れています
本棚に追加
/15ページ
「なぁんであんなにかっこいい生き物が、世の中に存在するかな!ねっ、侑己」 「……男の俺に同意を求められても」 「は~あぁ、一緒にデートしてみたい! 映画とか水族館とか行ってみたい。 手とか繋いじゃったりして!」 「出たよ、菜美(なみ)の妄想癖」 定位置、私の右隣で、侑己は呆れた溜め息をつく。これもお決まりだ。 「たっくん先輩、もし恋人になったら、焼きもちやきかなぁ?それとも放置するタイプ?」 「知らね」 「私は束縛されても平気!むしろたっくん先輩になら、束縛されるのが本望かも」 「どうでもいい」 「ちょっと侑己、真面目に聞いてよね。 たっくん先輩に少しでも近付くために、サッカー部にまで入ったんだから!」 「そんなヨコシマな理由でマネージャーなんて。選手もいい迷惑だな」 「何ゆってんの。そういうもんでしょ?恋愛って」 「くっだらね」 「はぁ!?」
/15ページ

最初のコメントを投稿しよう!