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江川卓 引退
1987年度 一人の選手が引退表明した。
江川 卓(えがわ すぐる、1955年5月25日 出生)は、日本プロ野球史上6人目の投手五冠王に輝くなどの実績を残し、1980年代の日本プロ野球、セ・リーグを代表するエースとして活躍した。
個人的には、投手としてピークだったのは高校生時代だったと思う。超高校級の豪腕投手として驚異的な活躍を果たし、怪物のニックネームを欲しいままにした。甲子園の通算成績は6試合に登板し、4勝2敗、投球回数59回1/3、奪三振92(1試合平均15.3、奪三振率14.0)、自責点3、防御率0.46。甲子園通算80奪三振以上の投手の中で、奪三振率14.0は、歴代でも断トツの記録であった。
ドラフト会議では上田利治の率いる阪急ブレーブスの指名を拒否して慶応大学法学部を受験したが不合格、法政大学法学部に進んだ。六大学野球でも素晴らしい記録を残した 最多勝利47勝をあげた。投手の記録としては17完封や奪三振443など当時の六大学新記録を作っている。また打撃でも1976年の秋季リーグでは5番を打ち、38打数13安打で打率0・342で2位 打点数にいたっては10打点と最多打点王に輝いている。
ただ、大学2年生時には右肩を疲労骨折した。ただし、当時その事実は外部には伏せられ、六大学のリーグ戦にも通常通り登板していたため気づかれることはなかった。プロ引退後にその事実が明かされた。江川によればそれ以後右肩の調子が100%に戻ることはなかったという。
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