江川卓 巨人入団

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この年の巨人は長嶋監督になって5年目になる。 4月~6月までは首位を守っていたが、失速。 特に開幕から小林繁に8連敗を喫するなど波に乗れず古葉竹繊監督の率いる広島東洋カープの優勝をみている。 広島東洋カープは4番に山本浩二や衣笠祥雄や投手では江夏豊がいた。 この年の日本シリーズでの第7戦9回裏に江夏豊が投じた21球は山際淳二のノンフィクション小説で有名になった。 巨人の1979年度の年間成績は58勝62敗10分 勝率.483であった。 この年の西本聖の成績は8勝4敗6Sであるが投球回数数も153回と初めて規定投球回数に達した。対する江川卓はプロ野球選手として一年目は9勝10敗だが、勝ち星数は西本聖を上回っている。 危機感を抱いた長嶋監督は10月末から1ヶ月にわたり「地獄の伊東キャンプ」を決行し、江川、西本聖、中畑清、篠塚利夫らと若手を含めると合計で17人を徹底的に鍛え上げた。 ハードなトレーニングであったものの、参加を拒否したり怪我で故障をした参加選手は誰1人もいなかった。この時の中心メンバーが1981年の藤田監督の日本一につながった。
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