第1章:やっぱり好き

2/14
前へ
/15ページ
次へ
「みーなーみーっ!早く朝ごはんの仕度しなさいっ!」 「はい!今行きます!」 気持ちの良い朝に響く怒鳴り声……なんて不快なんだろう。 だが、そんな事は言えるわけもない。 あたしは松本みなみ。 高校1年生。 さっきのは怒鳴っていたのは母親。 そうは言っても義理の母親だから継母なんだけど… お母さんは中1の時に病気で亡くなって、そのあとお父さんは再婚。 お父さんは私が中3の時に事故にあって… お父さんが生きていた時は良かったの。 継母だって普通の家族のように接してくれてたから。 でも、お父さんが亡くなって、豹変してしまった。 家事とかはほぼあたしに任せっきり。 元々裕福な家庭ではあったから、使用人がいて家事を全てあたし一人でやっている訳ではない。 でも正直、シン◯レラかハリー◯ッターみたいな生活。 義理のお姉さんもいるし?? でも文句を言えば追い出される、だからこそ逆らう事ができない。 「みなみ!!早く!」 「はい!ただいま!」 今日も継母にいいなりの一日が始まった____
/15ページ

最初のコメントを投稿しよう!

5人が本棚に入れています
本棚に追加