第1章:やっぱり好き

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急いでダイニングに行くと継母と義姉さんがドンと座って待ち構えていた。 「早くしなさいって何回言ったらわかるの?」 「ごめんなさい…」 「みなみ、早くして」 「はい、ほのかお義姉さん」 茶髪でグルングルンの髪の毛を揺らし、少しキレかけているのは義姉のほのか。 同じ高校の3年生。 つまり、二つ上だ。 にしても今日もきつい香水をつけているよう。 気持ち悪くなりそう……オェ…… 「そうだ。みなみ、あんたにこの香水つけてあげる これで少しはマシになるんじゃない?」 さきほどのきつい香水を無理やりかけられる。 …………これって嫌がらせの一種ですか? 「ママ~お腹すいたぁ~」 「ほのかちゃーん、ちょっと待ってねー?」 ぶりっ子の姉さんには呆れる。 ロリータファッションを好む義姉さんに合う性格ではあるけど……。 「どうぞ」 「ふん、まずまずよ?」 「おそいじゃなーい。私が学校に遅れたらどうするの~?」 今なら継母にいじめられていたシンデレラの気持ちがわかる気がした ていうかまずまずとか文句を言うなら自分で作れよ!一応、母親だろうが!! そして義姉さん!あたしも同じ学校の生徒なんですけど…!!そんな心のは届かず…3人分の食器の後片付けをしリビングを後にした。
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