第1章:やっぱり好き

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階段を駆け下り、急いで外に出る。 眩しい朝日と共に、友達が視界に入ってきた。 「お待たせっ!」 「おそいじゃんっ!」 「ごめんごめん!」 彼女は三品ひな。 あたしの親友。 高校に入って初めて声をかけてきてくれた人。 金髪に染めているからって外見に惑わされてはいけない。 本当に頼りになって、こんなあたしに親身になってくれた大切な親友だもの!! ピロリン♪とLIMEがなった。 スマホ画面に表示された名前を見て、気分が上がる。 「あ、“リク”だ!」 “リク”はいつも相談に乗ってくれるLIME友達。 中3の時にLIMEの好きなドラマのグループで会ったんだ。 もちろん本名ではない。 “ヤッホー。エリカ!調子どう?” あたしも本名は出してないから。 “おはよ!んー、今日も朝からこき使われたよ~笑 疲れた(;´д`)” でも、分かっていることは一つ。 “お疲れ様~笑 今日もすれ違うかもな! きっと気付かないだろうけどな笑” そう、同じ高校で一年生なの!!
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