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そんなあたしの姿をまじまじと見つめてくるひなは、
「おやおや~?彼氏さんですか~?」
とニヤニヤしながら聞いてきた。
「彼氏はいないよ。だって…」
「ずーっと、翔太が好きなんだっけ?」
「うん…」
あたしは中1のあの日、こっぴどく翔太にフられたけれど、やはり忘れることができない
_____諦められなかった
「一途ですねぇ~。
いっそ、"リク"って人にしちゃえば?」
「無理だよ!どんな人か全くわかんないもん!」
確かにリクに対して好意は持ち合わせているが、翔太に対する気持ちとは違うのだ。
リクは大切な“友人”というだけなのだから___
「そう言っている割にはさっき顔がニヤケまくっておりましたが?」
「いや、それ絶対気のせいです」
「そ、そんな真顔で言わないで…。
でも、同じ高校なんでしょ~?
あ、ハロウィンパーティーに誘われたりして?」
「ま、まさか。あり得ない」
「誘われたらいくの?」
「うーん、多分いく。
ちょっとどんな人か見てみたいからね!」
「どっちやねん!」
あたしの高校には来月、10月にハロウィンパーティーがある。
みんなで仮装パーティーなのだ
高校でそう言うのって本当に珍しいんだ。
だからこそ、あたしの高校って人気あるんだよね!
プロムもあって、制服もない。理事長がアメリカ風の学校にしたかったらしく、そう言った行事がたくさん取り入れられているのだ。
「でも、バンドのことは忘れないでね?リードボーカルがいなきゃはじまらないからっ!」
「はいはい」
あたしはバンドを組んでいるんだ
あたしはリードボーカルで、
彼女はギターなの。
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