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私は天井を見上げた。それから、横を向いて壁も見た。だいぶ昔の事なのに、こんな夢を見て朝から胸くそ悪い。
私は朝食の準備をして順番に並べた。舅のグチを右から左へと流しながら朝食を食べたら、食器洗い機に汚れた皿を入れた。後は、家電製品に洗濯・掃除を任せてパートに出た。
ミーティングに参加して、それが終わると定時までレジに立つ。帰りに廃棄寸前の惣菜を持ち帰って晩ごはんのおかずにする。それが、厨房係が作った売れ残りだと知らない舅の口に入る度に心の中で「ざまーみろ」とほくそ笑む。
食事が終わると、子供が学校から持ち帰った絵を見せた。舅は、爺さん心で「よく描けたの~~」と喜んでいる。よく見ると、金色の短冊が付いている。
私も何度か金色の短冊を付けて貰った事がある。私にイヤミを言ってた子は一度も貼られた事がない。私への妬みであんな事を言って憂さを晴らしていたのだ。
私も「さすがは私の子ね! 私も何回か金賞を取ったことあるの。折角描いたから、大事に取っておこうね」と昔の負け犬根性な子を見返すように我が子を褒めた。
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