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学習参観日
「こいつがいると教室が汚れるから、あっちへ行け」
こんな事を一人の男子が言った。これに上乗せするように別の男子が言った。
「こいつは糞を食ってるぞ! こいつは人間ではない。それどころか犬以下だ」のセリフでクラスの子が大笑いした。更に別の女子がそれに輪をかけた。
「この子は何を言ってるのかわからないわ。言語障がい者なんかこのクラスに要らない! いっそ養護学校へ転校したらどう?」
「そうよ! この子はまともに発音できないから何を言ってるのか意味不明で理解できないわ! どこの県の方言なのかわからないけど、この子を相手にするのに通訳が必要だわ」
これを聞いてたクラスの子は、また爆笑した。たった一人の女の子を40人以上の子が集中攻撃するとは、このクラスの民度が低い。
そこへ担任の先生が入ってくる。廊下で笑い声を聞いていた先生は、何で大笑いしてるのか訳がわからないでいる。
「随分と賑やかなことね。楽しい事はここで終わりにして、授業を始めましょう」とここで切り替えた。私へのイジメがそんなに楽しい事なのかと心の中で大泣きしながら、授業を受け始めた所で目が覚めた。
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