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目を開けた私は、天井を見つめた。顔を横へ向けても壁が見えるだけである。もうだいぶ前の事なのに、それが夢として現れる。朝から胸くそ悪い気分を味わって床から出ると朝食の準備を始めた。
私を貶めるのが趣味の舅のグチを右から左に流しながら朝食を済ませたら、後は機械に任せた。舅は昨日の残りを食べさせておけばいい。
私は、後で子供の学校へ行く。今日は授業参観日だからだ。予め店長には、「参観日があるので休ませて欲しい」と言ってある。ラフな格好で子供の学校に着くと、他の母親たちも到着している。私は、同じクラスの子の母親たちに挨拶して廊下で待つことにした。その序でに子供たちが描いた絵や習字などを閲覧する。我ながら自分の子の腕前に鼻を高くしてる所へ、先生から「お入りください」との声がかかった。
私は、ビデオを構えた。授業を始めようとする所でレコーディングボタンを押した。私は、声を立てずにそれを最後まで収録した。
授業が終わったら、子供たちは体育館へ集められた。空になった教室で懇談会が行われた。先生が、立て板に水のように話をする。学校なんて何年ぶりだから、私には訳がわからないままそれを聞いている。懇談会が終わり、今度は父兄が体育館へ集められた。その間に子供たちは次の授業を受けた。PTAの役員の方による発表を1時間くらいかけて行われた。
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