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フィロガーの話ではとある人物から極秘に回収を依頼されていた財宝が訳あって深海に落ちてしまった。
潜水艇を準備していたが機体が耐えられるギリギリの深さにあるため確実に一回で回収するための探索者(シーカー)を探していたのだという。
誤解を解いてくれたことへの恩義もあり、探索を引き受けるクロケット。
場面が変わりとある海の底、でてくるのは廃棄された鉄屑やゴミばかり、通信機から探索するポイントを変更するか話始めた頃、ポイントの端でようやく目当ての財宝を見つける。場所が特定できるように発信器をつけ、帰還準備をしていると突然の地響きと共に巨大な白いクジラが近づいてきていた。
クロケット「なんだあれ!?すごい勢いでこっちに向かってくる!!」
フィロガー達に異常を知らせるクロケット、フィロガー達も白クジラを視認して驚愕する。
ゴロツキA「モ、『モンストル』だ…この海の全てを飲み干すと言われてる怪物、遭遇してまともに生きて帰ることできたやつはただ一人としていない。親分!このままじゃ…やつの正面に出ちまう!」
悲痛な面持ちで訴えかけゴロツキに少しの後、決心したように話始めるフィロガー。
フィロガー「このままじゃ全滅だ、回収用のワイヤーを破棄して全速でやつの死角になる上方へ移動するぞ。」
ゴロツキB「親分!それじゃ外のボウズが…。」
フィロガー「仕方ねえだろうが!せっかく深海探索に役立ちそうな“道具”を見つけたってのについてねぇ…、せめて俺が逃げる為の時間稼ぎに役立ってもらうと納得するしかねぇか。」
それまでに見せたことのない歪んだ笑みで呟くフィロガー。
その直後にクロケットを引き上げていたワイヤーが鈍い音を立てて断線する。突然のことに戸惑いフィロガー達の乗る回収船がだんだんと離れていく様子を
みて絶望的するクロケット…すぐ後ろに白クジラが迫り真っ暗になると共に深い穴の中へと吸い込まれていった。
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