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「とにかく俺には必要ない。お前が使えば良いだろうが。」
顔が赤くなっているのが自分でも分かる。
紙袋を木内に突き返そうとすると、見当違いな返事が返ってきた。
「なに?もしかして、メイド服のが良かったか?」
「違う!」
即答すれば木内はけらけらと笑った。
「ちゃんと白衣の他にナース服も入ってるから、まぁ楽しめよ!」
「え、ちょっ、待て!木内!」
そう言って立ち上がると、木内は手をヒラヒラと振りながら歩き出す。
引き留めてもさっさと歩き去っていく背中を見送り、紙袋をもう一度見た。
明らかなコスプレ衣装・・・しかも医者とナース。
・・・・・
・・・・・・・
・・・・・・・・・うん、蒼牙に見つかる前に何とか処分しよう。
じゃないと、ろくなことにならない気がする。
大きなため息を溢し、午後の仕事に戻るために席を立ったー。
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