24、新生活に向けて

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「そうだな。これとか、寝た感じは気持ちいいし、下には収納スペースがあって良いな。蒼牙はどれか気に入ったのがあるか?」 ベッドは自分が買うと蒼牙は言っている。 だから俺の好みよも自分の好みを優先して欲しい。 ・・・あの天蓋付きベッドは却下だけどな。 「俺ですか?俺はダブル以上のサイズと、あとはそうですね・・・スプリングが効いていたら良いかな。その方が便利でしょ?」 「なっ・・・!」 最後の言葉はニッと笑いながら言うから、せっかく引いていた顔の熱が集まってしまう。 文句を言おうと口を開きかけると、ギシリと小さな音をたてて蒼牙が隣に座ってきた。 「うん、高さも良いし、色も落ち着いてて良いですね。それに・・・」 「うわっ・・・!?」 そう言って蒼牙は俺の膝裏に手を差し込むと、簡単に持ち上げベッドに寝かせた。 驚いて起き上がろうとした俺の肩を掴んで制すると、するりと横たわり腕を回して抱き締めてくる。 「おま、ここ外だから!」 いつも一緒に眠っている時のように抱き締められ、恥ずかしさに小さく暴れると「騒いだら目立ちますよ?」と耳元で囁かれた。 「・・・クソッ、」 その一言で身体がピタリと止まる。     
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