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ラブレター
朝、いつも通り学校に着いて靴を履き替える。
友達と登校して、昨日のテレビとかの話をしながら。
飛び交う挨拶、昇降口の木の匂い。
よく言う「日常」ってやつ?
そんな感じ。
ただ、その「日常」ってやつとちょっと違ってたのは、私の下駄箱に手紙が入っていたこと。
「…知世、それ…。」
「…いや、コレはきっと違うやつだよ。たぶんマヤの思ってるような内容じゃない…。」
そうだよ、きっと誰かが間違えたんだ。私の下駄箱と誰かの下駄箱とを。
コレは私宛てのじゃない。
「あ、宛先、確認しよーよ!」
って
”柊 知世さんへ”
「えええええええッッ!!!」
「…うそん…!」
まさかの私宛てとは…!
こうなったら、もしや誰かからの果たし状…!?
私、誰かにライバル宣言されるようなことしたっけか?
もしかして、花粉症で鼻水かむ音が授業中うるさいとか?
ってそれはいっぱい居るわ
_______たぶん無い、と思うけど、私が思い込んでるだけって可能性も…。
だってそうじゃなかったら、
…だって、…ねえ。
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