7人が本棚に入れています
本棚に追加
お前もシカゴにいたことがあるなら名前くらい知ってるよな?
俺は、ランスキー一家のレヴィンってもんだ。
――これで事情は分かったな?
そうだ。俺たちはボスを殺したヘインズの行方を追ってる。
あ? いや、そうじゃねえよ。
ガンビーノ一家との抗争にはとっくにカタがついてる。
やつらはもういない。
全員殺した。殺し尽くしてやった。
だがただ一人、あの抗争の途中でシカゴから逃げ延びやがったやつがいる。
そう、ヘインズだ。
あいつには七年前の落とし前をつけてもらわにゃならん。
そこでお前に訊きたい。
ヘインズは今どこにいる?
知らないとは言わせねえ。
お前、今もヘインズから金を受け取ってるんだろう?
だからこんな悠々自適の暮らしができてるわけだ。
噂によれば、やつは今もひっそり殺し屋稼業を続けてるって話だからな。
依頼人は死の商人か、はたまたケチな売人か……
どちらにせよ実入りはいいはずだ。
やつの腕にはうちのボスを殺ったことで箔がついてるからな。
で? いつまで泣いてんだ?
泣いてちゃ分かんねえよ。
俺はな、美人が泣いてんのを見るとゾクゾクするんだ。
もっといたぶっていたぶっていたぶり尽くしてやりたくなる。
それが嫌ならヘインズの居場所を吐け。
最初のコメントを投稿しよう!