家族との会話

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家族との会話

ヒュードロドロドロドロン わっ!びっくりしたぁ?? お父さん突然出て来ないでよ! 今、洗面所で私を見て驚いたのが娘の晴夏18歳 娘と言っても元娘 何故?元娘なのかって? ご紹介遅れましたが、私は元ここの主人 何故?元ここの主人かって? 私こと金古 瑛一は3ヶ月前、とある病にかかり亡くなりました。 そこで全ての事に『元』を付けたのであります。 そして幽霊と呼ばれる存在になったのですが 何をして良いのやら、全く解らず元自宅に住み着いている訳です。 『お父さん、洗面所に入る時でもノックしてよね?』 『私も子供じゃないんだから!』 はいはい、分かったよ 今度から気をつけるね! いつもこの調子である。 元家族は3人暮らし 主人の私と妻の踏絵、そしてひとり娘の晴夏 どう言う訳だが解らないが妻の踏絵には私は見えない そう、見えているのは娘の晴夏だけ 別に霊感がある訳でもないのだが娘に私は見えている。 母さんは今日は休みか? そうだよー、お婆ちゃんの病院に付添い。 いつも聞くけど、母さんは元気か? うーん、最近は元気かな?お父さんが死んじゃった後は 凄く落ち込んでたけど仕事に戻ってからは元気になったと思うよ! そんなに心配なら部屋に行って顔見てくれば良いじゃん! バカな事言うんじゃない! 部屋のドアが勝手に開いて、誰も居なかったら母さん驚くだろう? 部屋の前に居るのもストーカーみたいだし・・・ 幽霊のストーカーって笑える。 あっ!いけない、もうこんな時間じゃん! あたし出掛けなきゃ お父さん、駅まで一緒に行く? そうして私は、娘と駅で別れ今日の仕事場に向かったのである。
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