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爆風、轟音、土煙。
唐突に僕らを襲ったそれらは、瞬く間に〝日常〟を〝異常〟へと変貌させた。
周囲を旋回する土煙、その中で不穏に蠢く小さな二つの光が僕らを捉えて離さない。それが更に僕らの恐怖心を煽り、冷たい汗が頬を伝った。
――嗚呼、何故こんな事に。
不規則に動く光を目で追いながら心の中で悪態を吐く。しかし、幾ら考えど今日の僕らに可笑しな点など一つも存在しない。只々同じ毎日を繰り返し、いつものように学校から帰る途中だったのだ。
くそっ……? 本当にどうして――ここで僕の思考は停止する。
凄まじい衝撃が僕を襲ったのだ。
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