第一幕》濁り、雷鳴

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この小さな子供と重ね見える花 まだほんの小さく、やっと(つぼみ)から開いたような儚い白い花 その花弁は今にも落ちようとしていた。 玄参(げんさん)はしっかり抱き上げると川を渡り、堤に運ぶ。 そして、ゆっくり横たわらせた。 「お前は枯れるには惜しい“華”だ」
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