第2章:

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 徒歩で行くのはまだ二日目。これまでは至近距離にあるというのに車で通っていた。十分の距離でも疲れを感じるのは余程運動不足だな、と苦笑しながら先を急いだ。 「おはようございます」  バイト先に着くと、今日は既に未琴ちゃんが来ている。店長たちは仕込みをしているようだ。  未琴ちゃんは挨拶を返してから、私の方に歩み寄ってきた。 「昨日思いっきりお菓子食べちゃったよー。間食やめるの無理」  未琴ちゃんは苦笑している。 「いきなりやめるのはキツいよね。徐々に減らしていけば大丈夫だよ」  私は未琴ちゃんに笑顔を向けた。 「愛奈ちゃんは? どんな感じだった?」  未琴ちゃんは小首を傾げる。 「私は昨日は運動頑張ってて……そういえば間食してないな」  毎日間食してる訳でもない私は、言われて気付いた。 「凄ーい! 私も見習わなくちゃ」  未琴ちゃんはやる気になっている。
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