第1章:ダイエット開始

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 突然話題を振られて驚いたが、これはチャンス。まずは未琴ちゃんとの距離を縮めるんだ。 「うん、やろやろ。一緒に頑張ってくれる子が居ると心強いよ」  私は笑顔で返した。  いつもの私と違うからか一瞬驚いた様子の未琴ちゃんだったが、すぐに笑顔になって口を開く。 「まずは間食をやめないとねー」 「だねー。なかなかやめられないけど、まずは量を減らすところから始めようかな」  私はうんうんと同意する。 「おめえらダイエットなんてやっても変わんねえよ。どうせ三日坊主で終わる方に賭けようかな」  田岡くんが割って入ってきた。  こんな軽口はいつものことである。田岡くんは人をからかうのが趣味のようにしょっちゅうからかっている。(もっと)も、私も話題の対象に入ったのは初めてだが。 「ひっどーい。男って本当デリカシーないよね」  未琴ちゃんはそう言うと、「絶対ダイエット成功させようね」と付け加えた。
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