桜とコーヒー

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 夜、僕は友人らとカードゲームに興じた。すごく盛り上がって、いつの間にか、徹夜になった。  お酒の入った仲間は一人、二人、とダウンしていって、最後には、僕と一人の女の子だけが残った。  そして明け方、僕はその子とコーヒーを飲んだ。  それだけ。僕がしたのはそれだけのこと。  だけど僕の彼女は去って行った。何も言わずに。  僕にはわからなかった。何故、それだけのことで彼女が去ったのか。彼女は、一体、何に怒っていたのか。  僕は必至で連絡を取ろうとした。だけど、彼女は二度と僕と顔を合わせてくれようとはしなかった。  数週間経って、彼女から手紙が来た。それでようやく謎が解けた。
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