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ひとしきり泣いて、俺達はコーヒーショップに来て、甘いパンケーキとスコーンとクッキーと、ホイップクリームがたくさん乗ったフラペチーノを頼んで気持ちを切り替えることにした。
たいちゃんが、やってることがクラスの女子達みたいと言うと、慎太郎は、甘いものは全てを癒してくれる最高のものだと言う。
この苦い気持ちが、目の前の甘ったるいモノ達で少しは緩和できたら楽になるのかもしれない。
ー葵ちゃん、友達は大事にしなよ?
この2人を見ていたら、祐介先輩の言葉がリフレインする。
「友達は、大事に…」
「どうしたの?葵?なんか言った?」
「ひっつき虫先輩に、友達は大事にしなって言われたなって。」
「ひっつき虫…あー、祐介先輩か。あの人良いこと言うんだな。」
「あの人いい人だよ。休み時間とかにむやみやたらにサンバホイッスル吹きまくるのはうるさくて迷惑だったけど。」
「うわ、くっそメーワクなヤツ…でも、あの人めっちゃやりそー。」
あの人がサンバホイッスルを吹き鳴らして遊んでいる姿が容易に想像できる。
「あと、パーカスって皆ノリ良いから悪ノリもすぐしてさ…」
「ペットとパーカス位置近いもんな。」
迷惑な話も、思い出話になってしまった。それって結構寂しいなって思った。
その後は、3人ともテンションがおかしかったのか、目玉焼きの硬さ加減で論争になり、更にはゆで卵の話題を話して解散になった。
明日はパート練だ。また俺は、基紀にしごかれるのだろう。
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