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「はい、電話終了します」「頑張ってね?坊や」
ブッツン・・・
「あわわわわ」
良かった、荷物持ってて。
白い霧の滑走路上を走る。
この人に聞いてみよう。
「あのう!カツアゲ戦線行きの輸送機はドコですか?」
「え?・・・ああ。カツアゲ行きはあれだよ!」
「もう離陸するから、走らんと間に合わないぞ!」
「うひゃああ!」
全力疾走する俺。
やっぱ皆知ってるみたいだ。搭乗口開けて、おいでおいでしてる。
「待ってください~!!」
「もっと早く走れ坊主!!」
「飛び込め!最後のチャスだ!」
「ひゃああ」
ズドン
カラカラカラ
ぐわわっ
バゥウーーん
朝焼けの滑走路は霧が発生してて真っ白。
何か全部が奇跡に思える。
離陸したプロペラ輸送機は、北部へ飛ぶ。カツアゲって何?
うーん飛行機ってヒマなんだよなあ。
俺の他にも輸送される歩兵小隊が居るが、無言だな。
補給の弾薬と食料もいっぱい積んでるが。
雲の真上を飛んでいる。下はジャングルばっかだ。
なんか変な鳥が飛んでる。
広い格納庫内で無造作に座る。
壁に持たれながら、手紙を読む俺。
まだ日が明るいから読めるの。
「・・・・・・」
「はーい、お元気していますか?」
「あなたのリトル・ママですよ」
「サン・チャイルド。お給料は受け取っていますよ」
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