重骨格猟兵

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重骨格猟兵

グワアッ! 「サン!」 「サンさん!!」 「はい?」 「あんたの機体落ちてるよ!」 「ジェットノズルが飛んじゃってるよっ?」 「ホントですか!?」 「あんたのコンピュータが警報出してるのが」 バシュッ!! バン! 「もう間に合いました」 「感謝します、ジャム少尉殿!」 「別に良いんだけどね・・・」 俺の機体は、整備不良で戦線に投入済みだから。 今こうしてパラシュート降下で生き延びたが。 この機体は、歴戦のおフルだから。 新人の俺には頭が痛い問題だ。 ああ、俺はサン。サン・チャイ。 貧乏だから、この戦争で軍人に成ったが。 ハッキリ言って、この変なロボットが戦う戦場は。 どう見ても何かが足りない。 みんな知ってるくせに言わない。 つまり、まる見えだから、簡単に歩兵に食われるんだ。 大きいとは目立つのだな。 巨大でもないが、5・6メートルくらいか? 運転席が最上部にあるから見晴らしはいいが。 簡単に狙撃されるし。 対重歩兵ライフルで簡単に撃破されるし。 ホバリング走行して高速で必殺が持ち味なのに。 この作戦は、輸送機から高高度降下して、ジャングルに強襲。 高台で構える陣地を殺すって立案は。 どう見ても無茶だな。 自軍の機体が足りないもん。     
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