19人が本棚に入れています
本棚に追加
/12ページ
『何でおでこなのよ?』
素直じゃない、意地悪な私の文字。
『ごめん、恥ずかしくて精一杯だった。
次は頑張る!気を付けて帰ってね』
彼のその返信を見た瞬間ーー。
愛おしさが溢れて、私は泣きながら微笑っていた。
ーーああ、もう!大好きだわ!
今でも、忘れられない。
これが私が君に恋をして、一生一緒に居たいと思った瞬間。
……。
それから月日が流れて、私と彼は結婚した。
子供はまだいないが、いつか産まれたら絶対に話そうと思ってる。
娘には、パパのように女の子を大切にしてくれる男の子を選ぶように。
息子には、好きな女の子を大切にするパパのような男の子になるように。
そして、年齢や職業ではなく、相手の中身をちゃんと見なさいって。
大切な大切な、私と彼の想い出を話しながらーー。
【おわり】
最初のコメントを投稿しよう!