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「 そんなじゃないです ただ責任は感じてます 以前 このビルの向かいに古いビルがありましてね どう見ても誰も使用してない廃ビルだった なのに毎週木曜の夜に2階の一室に明かりが灯る ちょっと怖がらせようと空にこの話をしたんですよ 」 「 お前がそう思ってるだけで使用者がいたんだろう 」 「 僕も気になってね 店からずっと見てたんすよ ビルの入り口は店から見える1つだけで他はないんです 誰一人出入りする者はいないんです 」 「 じゃあ以前使用されてたタイマーが勝手に作動してるんだろう それかなんらかの犯罪に使用されていたかだな 薬の取り引きなんて廃ビルなら打ってつけじゃないか 人にバレない別の出入り口があんだよ 」 「 僕も別に関わるつもりなかったんで軽く捉えてました だけど 空は行ってしまった 」 「 明かりがついた部屋に行ったのか 」 「 みたいです 」 「 なにかあったのか 」 「 無人の事務所だったらしいです 僕も後から確認しに行ったんすけど時間は昭和で止まってました 新聞も雑誌もカレンダーも空気も何もかもが昭和のある日で止まっていました そして事務所の電話が鳴った 空はその電話に出てしまった 」 「 なんの電話だった 誰からの 」 「 教えてくれませんでした 」 「 逆にお前を怖がらせようと思った空の作り話なんじゃないのか 」     
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