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「 でも男の人もいるみたいなの 」
「 聞かないの ツクさんがおねだりしたらヤツは何だって教えてくれるはずよ 」
「 だって聞かないで欲しい的なオーラ出してるから 」
「 ツクさんは優しいわね 守護霊はきっと美輪明宏が憑いてるわよ 私ももし事故死したらツクさんに憑依するつもりよ 楽しみだわ 」
「 えっとぉ 憑依されても美輪さんのと一緒にエクソシストするからね 」
「 チィース 宅配でぇす 大っきいですよ 」
2人の宅配屋さんが持って来た荷物は人がまるまる収まりそうな黒い木箱、と言うか、まんま棺桶だった。ドラキュラなんかで出て来るやつそのまんまだ、しかも6つ。
月夜たちは上階にいるユウリにインターホンで伝えると、直ぐにユウリが降りて来た。
「 あのさぁ なんかの間違いじゃない 」
不服そうにユウリが言う。
「 いや住所あってますよ ここセブンスマートですよね 」
「 受け取り拒否は出来ないのかなぁ 」
「 無理です 確実に届けるように言われてます 」
「 そんなことないだろう 」
「 ダメです うちは真っ当な業者じゃないんで 」
「 … じゃあ別料金出すから火葬場持ってって燃やしてきてくんない 」
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