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そう言うとユウリは鳥居を潜り手を合わせてから社の中へと入っていった。なにやら社の中から話し声がする、
しばらくして出て来たユウリの手には一振りの刀が握られていた。白い鞘には5つの十字架が黒くあしらわれていた。
「 桜瞑刀 異教の司祭が儀式のために刀工に特別に造らせたと言われる奇刀だ 少し重くて使い難いんだがサクラちゃんなら問題ないだろう 使いこなせたら鋼でもぶった斬れるはずだ 僕からサクラちゃんへのプレゼント 」
ユウリに刀を手渡されたサクラは鞘から抜き放つ、白銀の美しい刀身が現れそこにも5つの十字架が刻まれていた。
「 サクラメント 私の刀 」
「 そうだ 君のための刀だ 」
それから2週間ほどセブンスマートのビルの3階でサクラはユウリから剣の手ほどきを受ける。
「 すべての動きはトレース出来ました もうユウリに負ける気はしません 」
ピンク色の細っそりとしたボディースーツに身を包んだサクラが木剣を構えて言う。
「 甘いなサクラ トレースしただけじゃ僕には勝てない 直感を身に付けろ 」
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