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「 おいおい 無茶言うなユウリ サクラはマシンだぞ すべて演算で割り出されてる 直感なんて持てるわけないだろ 」
「 大丈夫です鎌チョ 反射運動を組み込めばユウリの言う直感に近いものはいけるはずです 」
「 じゃあもう一本いくぞサクラ 」
「 はい ユウリ 」
サクラの外殻を覆うパーツはナノセラミックファイバーと生体ロボットで螺旋状に編み上げられており、これが人で言う所の筋組織と神経組織を形作る、人は熱い物に触れた時など脳を経由せずに神経組織のみで反射的な運動を行いこれを瞬時に回避する、これと同じことがサクラにも組み込まれており、これが複雑な神経組織を持つ動物的なしなやかな動きを可能にしているのだ。
「 もう無理サクラ 今日はここまでにしよ 」
ひとしきり剣を打ち合い、先に音を上げたのはユウリだった。ジャージの上を脱ぎ、タオルで汗を拭いペットボトルの水を飲みながら。
「 サクラって水分は口から補給してるけど どうなってるの 」
「 生体ロボットの部分は人の細胞と同じく水分を必要とします あとはこれも人と同じく温度調節に使用します ただ老廃物は出ませんので排出する必要はありません 不要なものは蒸発させます 」
「 その可愛いボディースーツって体の一部なの 」
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