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「ポテトのLサイズを……クーポンで。あとハンバーガーと、チキンクリスプをください」 「お飲み物はいかがなさいますか?」 「あ、大丈夫です」 「こちらでお召し上がりですか」 「あ、はい」 「それではお会計350円になります。……ありがとうございました! 番号を及び致しますのでしばらくお待ちください」  見よ、この機械化されたプロの所作を。見よ、この流れるようなプロの所作を。ここには感情は介在しない。あるのはただプロ意識だけ。 「ありがとうございましたー」  時刻は22:00を迎える。高校生の私には悲しいかな、就労時間の制限がある。私はもっとプロでありたい。なのになぜ時間に縛られてしまうのだろうか。何が私をプロたらしめんことを妨げるのか。答えは国に聞いてみるもんだが、あいにくそこはマクナル店員のプロとしての私の仕事ではないと自認している。一応ね。 「山本さん、お疲れ様ー。今日も見事なまでの受付ぶりだったね!」  私が「おさきに上がりまーす」と言って職場をあとにしようとしたとき、先輩の花井さんが声をかけてくれた。 「花井さん。お疲れ様です。そしてありがとうございます。まだまだ未熟な私ですが、これからもどうぞお願い致します」と言ってペコりと頭を下げる。そのままスタスタと歩いていくと、     
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