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17歳だった。
彼の横顔がすきだった。
正面から見ると少し目が離れてて爬虫類顔なのだけど、横顔になると端正なシルエットで見惚れたんだ。
私はいつも黒板を眺める振りをして君を見つめていた。
目が悪いくせに眼鏡をかけるのが嫌いなのが同じで、私たちは席替えの時に前の方の席を譲ってもらうグループにいた。
だからいつも近くの席。なぜか隣にはなかなかならない斜めの間柄。
少し猫背にノートに書く背中、細いシャーペンを時々回す指先、真剣になると唇をとがらす仕草、遠くを見る時目を細める癖。そんな毎日を見られるのが嬉しかった。
でも、彼はいつも男子に囲まれてバイクの話で盛り上がっていたから、あまり話しかける機会はなかったんだ。
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