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今回、藤谷を襲った加害者となってしまった志崎。彼もまた、精神的ダメージが大きかった。 卑劣なマインドコントロールを受けていたとはいえ、慕っている藤谷をハサミで切り刻もうとしてしまっていたのは事実。 殺人未遂の罪は免れない。志崎は警察手帳を返上し、刑に服しながら、マインドコントロールを取り除く治療に専念することを決意した。 問題は、誰が志崎に後催眠をかけたかということ。 志崎の携帯からその主を調べた浜波達は、最初の指示が村岡の携帯からかけられていたことを突き止めた。 志崎を操ったのは、村岡だったのか? しかし、村岡自身は特殊なスキルを持たぬただの変質者に過ぎないはずだ。志崎に後催眠を施すなどという真似が出来るとは、到底思えない。 それをしたのが新たな「蟹」、すなわち偽村岡だとしても、「蟹」はいつ、どうやって村岡の携帯を入手したのか。また、いつ、どうやって、志崎に後催眠をかけたのか。 そして、村岡自身はどこにいるのか。 さらに浜波達は、現場のカメラ等から受信機の逆探知を試みた。カメラは録画しながらも、映像をリアルタイムで別の場所に送れるようになっていたのだ。 調査の結果、受信機は市内北端の果樹園跡に設置されていることがわかった。
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