時計~世界の中心~

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「ライさんですね。どうぞ、入国してください。」 ライのショートカットの赤髪は国の中でかなり目立ち、ライが話しかけずとも住民が話しかけてきた。 ライがホテルを見つけゆっくりしていると、突然黒い(けむり)と共に長身黒髪の男が現れた。 しかしライは特に驚かず、話しかけた。 「聞いた通り、広場には大きな時計があるってさ。行ってみるか。ダーク」 ダークと呼ばれた男の背には墨のように真っ黒な羽がはえていた。 「そうだな。面白そうだ。」 くすりと微笑み言った。 そして再び黒い煙となり、姿を消した。
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