課長が私に仕える理由

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「観念して自分の罪を認めろ。 俺だってちゃんと君に対して責任を取ろうと腹をくくったんだからな」 「なら、 課長はどういう形で責任を取ってくれるって言うんですか?」  イライラした気持ちを隠さない口調で問い詰める。 すると、 待ってましたとばかりに課長が立ちあがった。 「その答えがこれだ」  ベッドテーブルに置かれたままの、 エスポワールのケーキ。 彼は箱を開けてケーキを一つ取りだし、 私の目の前に置いて座った。
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