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えー…俺、桃井神奈(ももいかな)。名前は可愛いって言われるけど…歴とした男だ。訳あって今、城の牢屋にぶち込まれている。ホワーイ。俺がなにしたよ。
アテナに連れてこられたこの時代は、常識がひっくり返る。
狭く暗く、たった一本の蝋燭に照らされながら考えに耽っていた。廊下からコツコツと足音が響き渡る。
「例の奴はこちらです。」
いつもの番人が来たと思ったらもう一人、小柄な陰が見えた。
「ん。じゃあ鍵開けて」ガチャリ…と
小柄な少女が命令すると、番人は文句も言わずあっさり開けてしまった。いいのか?
灯火の陰で見えなかった顔がようやく見えた。
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