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全く…ちょっとふざけただけなのに、と痛烈なボデーブローをもらった脇腹を押さえながら独りごちる。
現在僕らは下校途中で、僕はいつもこうして帰り道で殴られてる。
正直もう少し優しくしてほしいとは思うけど、もう既に優しさの塊である彼女には無理な注文かな?
「はぁ…なんでそう冬真は変な事しか言わないの?」
「おっぱい?」
「…それもそうだしさっきの」
「おっぱいって言ってみて?早く!間に合わなくなっても知ら」
「ちょっと黙れ」
「はい」
ふぅ…僕が変な事しか言わない理由?そんなの分かりきってるじゃんか。
真面目な事ばかり言ってつまんない人生よりかは、自分が言いたいと思った事を言える人生のほうが楽しいじゃんよ?
どうせ社会に出たら、言いたいことも言えなくなるんだし──
「poison」
「は?」
「いやなんでもない」
「んん?……今日帰ったら冬真はなにするの?」
「んー?とりあえず宿題破いてカバンにおっぱい詰めてお風呂にドボンかな」
「頭の病院行こう?」
「あーナースのおっぱいも良いよね、女医さんのおっぱいも良いけど」
「…」スッ
「さーせんした」
無言で拳を振り上げるとか……怖すぎてちびるでしょ…
「で?」
「でってゅ……はいサーセン、とりあえず宿題やんよ?どったの」
「…聞いてみただけ」
「わけわかめなんすけど」
聞かれた事に困惑して、僕の頭はワカメで溢れた。
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