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そんな感じで帰り道を一緒に歩いていたら遠くの方で、何か甲高い大きい音が聞こえた。
「あれ、今何か聞こえなかった?」
「僕の愛の囁きかな?」
「んー気のせいかな」
「スルーするっすかwwやめてwwwやめてつかぁ」
ドゴォ!!
「あぅん」
こっちに勢い良く向いたと思ったら、鳩尾に一撃いれるとか酷くない?
変な声でちゃったよ。
でも確かに何か音が…クラクションっぽい…って───
「何固まってんの?顔もプルプルしちゃって」
「……ぁ…っ……!」
何々?感じた?
なんてアホな事考えつつ、その切羽詰まったかのような顔が怪訝に思い、振り向くと。
「ダンプきとるやんけ」
そう、4トンダンプが通学路である歩道の無い細道をあり得ない速度でこちらに向かって走って来ていた。
とはいえ壁側に寄れば避けられるし、避けるだけの余裕もあるので避けようとするが。
「…?危ないし避けよう?何してんの」
友人Aは動こうとしない、というかプルプル震えて動けない…のか?
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