茶碗蒸しに似た何か

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 彼女の家は被害が少なく、翌日には家に帰って、電気も復旧した。  当時、母親が妹と一緒に住んでいて、実家で僕は一人暮らしだった。  これはチャンス、と。 「今度は、こっち来て同棲してみーへん?」  彼女はバツイチ、DV旦那と別れての避難生活、リアル友人もおらず、現住所に未練はない。  しかも同棲中にDV旦那に住所を突き止められ、郵便物が届き、彼女は僕の胸で泣き、怯えてた。  しかし、断られてしまった。 嫌な予感がした。
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