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 それから私は飼い猫になった。主人は、私の体に入っている、元・猫の花。  ごっこ遊びをしているかのように、お互い猫と人間の役割を楽しく演じた。  私は毎日日向ぼっこをして寝ていたし、花は充美として会社で働いている。  お互い、そんな生活が性に合っているようだった。  その平和は、花の一方的な契約解除により終わった。 「そろそろ猫に戻ろうと思うの」
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