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墨田が用意した席は佐藤の隣のテーブルだった。 そこに案内されて座ると親衛隊の視線が集中する。 だがそれはどれも穏やかな視線で正直ホッとした。 「えー、これより佐藤さま親衛隊の親睦会を行います。尚、ゲストには生徒会長の杉村さまがいらっしゃってます。会長、ようこそおいで下さいました。本日はよろしくお願いいたします。」 満面の笑みを会長に向けマイクを渡す。 「生徒会長の杉村だ。今日は佐藤と親衛隊の親睦会があると聞き見学させてもらうことにした。オレのことは気にせず楽しんでくれ」 『オレのことは気にせず』と言ってもそれはできるはずはない。 現に何人かが熱い視線を送っている。 「ありがとうございます。では我らの佐藤玲さまに登場していただきましょう」 ドアの外でずっと待っていた佐藤は会長の声を聞いて緊張していた。 何であの人がここにいるんだよ そんな文句も出て来るのは仕方がないこと。 どうせなら副会長に参加してほしかった。でも見学ということならそれもできるんじゃないかと考えた。 次の親睦会にはゲストで参加してもらうか。 名前を呼ぶ声が聞こえて佐藤はドアをゆっくり開けた。
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