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静かな月夜の時間に思わず話し込んでしまった。 寒くならないうちに、とおひらきになり家の中に入る。 さくらの小さな寝息がスースーと聞こえホッとした。 柔らかな髪をそっと撫でる。 可愛いさくら あなたがいなければ、私達夫婦はどうなるのだろう 私から見れば言い争いできるくらい仲の良い2人が羨ましい。 この後仲直りして抱きしめてキスしてなんて、お隣の事情を想像するなんて下衆の勘ぐりはしないけど、きっとまだ2人はやり直しがきく位置にある。 長い夜は始まったばかり 諦めていてもやるせない 夫は明日ご機嫌で帰ってくるだろう 私はこんなに憂鬱なのに
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