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クリス様のアレは、俺のコレとは違う。大きさだって、硬さだって――。そんなものを入れられたら……。だから、血まみれになるって言ってたのかと、ゾッと背中を悪寒が走った。
「う……あ……っ」
二本に増えた指に引きつれたような痛みを感じた。
知ったばかりの事実に俺は確かに怯えていた。それでも嫌だという選択肢は俺にはなかった。
自分が望んだことだ。
クリス様に抱かれた人間が何人いるのかもわからない。初めて覚えた執着の果てがクリス様のソレを受け入れることだとしたら、俺にはもうその道しか残っていなかった。
「そうだ、息を吐け――」
クリス様は俺を傷つけようとしているのではない。そう信じる事ができたから、俺は言われたとおりに息を吐いた。
流石に三本目を入れようとしたときは、神様にお祈りしたくなった。
前と後ろを両方いじられると、痛みの中に微かにゾクゾクとした快感がまざっていく。
「ひ……っあ……あうっ……も……もう……っ」
俺の中のゾクゾクは段々と大きくなっていって、もうすぐ解放されるだろう期待に体中が震える。
「ああ、そうだな――。私もそろそろ限界だ……ん……力を抜いておけ。口付けをしてやろう」
クリス様は、俺の身体をもう一度ひっくり返した。
正面にクリス様の意思の強そうな目があった。その目は俺をただ欲しているように思えた。
「んんっ! あ……くるし……っ」
口付けをされて、気持ちよく蕩けたところをいつの間にか全裸になっていたクリス様が俺の脚を大きく広げた。何度もクリス様のソレは俺の尻の間を動く。
大きさと堅さに息を飲む俺のソコに、クリス様はゆっくりと自身を沈めていった。
指とは比べ物にもならないソレは、本当に少しずつしか入らなかった。クリス様のソレは、俺が知っているより大きいし長いような気がする……。気のせいなのだろうか……。
「……やっ……ああ……っ!」
苦しさと痛みに目を見開いた俺の喉元にクリス様は歯を立てた。
「うっ! 痛い、痛っ……! クリス様……はっ……ああっ……」
喉の痛みに集中した瞬間、クリス様は俺のソコに限界まで突き刺した。
ハッハッ……と、上がる息を吸い込めず、意識が遠くなる。
「ロッティ――、息をしろ――。吸うんだ!」
あ……そういえば、息吸ってない――。
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