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Guns and Silence
「君のご両親のことは、残念だった」
翌朝8時間の睡眠を取った僕は、一応警察に電話を掛けた。
そうして数日の検証ののちに、銃から僕の指紋が検出され、僕は事情聴取を受けることとなった。
「しかし解せぬのだよ、何故あの時すぐに警察を呼ばなかったんだ?何故犯人を必要以上に撃った?」
困惑した表情で、年寄りの刑事が僕の方へ顔を近づけてきた。
「僕も......気が動転していたのだと思います......悪い夢だと思ったというか」
事実父母を一瞬のうちに無くしたのだ、気が動転したっておかしく無いのだ。
だが僕のこの考えは、大衆の上に作られた一般常識をうまい具合に隠れ蓑にしているように思えた。
あの時見た夢を今でも覚えている。
普通に学校に行って、友達に今日のことを自慢げに話していた。
そうして友達は、そんな僕に理解を示してくれるのであった。
中には好意を寄せてくるものもいた。
だから起きてそれが空想であるとわかった時には、大層落ち込んだものである。
「ではなぜ君は君の両親を撃った?もうすでに息絶えているのにどうして?」
調べによると、父親も母親も、すでに僕が下についた頃には息絶えていたという。
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