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みゆさんの父は、みゆさんが小学校3年生の時に突然他界いたしました(享年33歳です)
九州男児の父で、礼儀作法に大変厳しく(それが今になってもみゆさんに染みついているのだと思います)、箸の持ち方、ご飯の食べ方、立ち振るまい等々。厳しく教え込まれました。
ただ、父は少年野球のコーチも仕事の傍ら行っていたので、上の兄との関わりは多かったとは思いますが、
みゆさんは、大変なママっ子でしたので、いつも母の後ろにもぞもぞ隠れ、あまり父との関わりがありませんでした。
小学3年生の時に、突然の父の死。
亡くなると言う意味はわかってはいるのですが、父がいないと言う実感がないのです。
ただただ、その頃母のお腹には臨月の妹ちゃんがおりましたから、母の事が心配で心配で。母が泣いていると大丈夫かな、大丈夫かなって気がきではなくて。。。
そんな状態のみゆさん。お通夜の時に母の姉妹のおばさんに連れられて、父に逢いに行きました。
その時、
「ああ、本当にお父さんは亡くなってしまったんだ」と悲しさが沸き上がってきました。だけど泣いていても母が心配なのでずっと母の近くにいた記憶があります。
一つ父との思い出が、父と二人でドライブに行った事がありました。色々な所をドライブして、ある森の中の名もない様な湖畔があり、そこでしばらく父とお話していました。
「あっ、あけびの実がなっているよお父さんっ!」
「良いところだねぇ、いつかこんな所に住んでみたいねぇ?」
などの、とりとめとない話しだったのですが、何だか最近その光景が思い出されます。
もっとたくさんお話ししたかったな。。。
その後すぐの出来事でした。
葬儀も終わり悲しみの中、母は妹を出産しました。
母はどんな気持ちだったのだろう。今結婚し出産も経験したみゆさんは、その頃の母の気持ちを考えると、出産した嬉しさもありますが、悲しさとこの先の事を考えると、連れ添いがいない中の3人のまだ小さい子どもたちを育てるのは心配で怖くてしかたがなかったのではないかと思います。
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