Chapter3 真実

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「何を言ってるんだ!私は高田だ。君が矢木じゃないか!」 「私が高田で、あなたが矢木先生です。あなたがかわいそうに思えてはっきり伝えなかった私もいけなかった。もっと早くに言うべきでした。」 「君はおかしい!」 「君が矢木で私が高田だ!そうですよねえ?」 同意を求めようと、隣に座っている国語担当の女性教師の顔を見ると、怯えたように、泣きそうな顔で首を横に振っている。 自分が高田だと名乗る男が何か言っている。 「矢木先生、あなたは1ヶ月前、クラスの生徒全員に授業をボイコットされてから、ショックで学校を休んでいたんですよ。」 「また通えるようになったので、みんなでそっと見守っていましたが・・残念です。」 ナンダ? コノオトコハ ナニヲイッテイル? オレハ オレハ・・ キョウシガテンショクデ サクラノキニチカッテ・・
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