春風に願いをのせて

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春風に願いをのせて

 春の日差しが暖かな日。    少し風が強かったけれど、まあデート日和かな。  俺は愛奈とオープンテラスのカフェで一息ついていた。  風に揺れるからと髪を括った彼女が何となく幼っぽく見えるのは何故だろう。   「なぁに?」  小首を傾げる仕草。  瞬きをパチパチ。  そうか、瞬きが多いんだ。 「何でもない」 「変なの」  彼女はカプチーノを一口飲んだ。  瞬きもパチパチした。  
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