7人が本棚に入れています
本棚に追加
──
────
「ハムハムー!お散歩行こー」
「え、ボク、夕飯の買い物が……」
「お散歩行くのが先ー!」
haoriさんとこから帰って、今日の夕飯何にしようかな~って考えてたらミズキンダに拉致られた。
ミズキンダのもふもふとドスドスと歩く振動がボクに睡魔が襲いかかる。
「ハムハム、ちょっとの間一言も喋らないでね!」
丁度うとうとしていたらいきなりそんなことを言われた。
「え、なんで?」
「いいから!一言でも喋ったら喰っちゃうよ?」
……この子なら本気で食べられそうで危機を感じるが、それならなんで散歩に誘ったの?
「んしょ、んしょ、」
んん!?ミズキンダがいきなり木登りしはじめて……
パカラッパカラッパカラッ
「トウッ!!」
ビューン
ギャアッ!?
木の上からサラが走っているのを見るのかと思ったらミズキンダがいきなり飛び降りた!!
心臓が口から飛び出そうなほど驚いたけど、ボクは耐えた。
偉いぞボク!!
パカ、ドスーン!!
「ふんふふん♪グハァッ!?こ、こ、腰が……」
「やっほー、サラ♪」
ミズキンダはサラの背中に見事着地成功。
……サラ大丈夫かな?
「ちょっ!ミズキンダー!?腰が、腰がぁ!!」
「やーね、こんな明るい時間から腰が砕けるようなプレイしたの?サラ、やらしー!」
「あほか!?あーたが降ってきたからでしょ!」
……いつもの漫才が始まった。
最初のコメントを投稿しよう!